先日、認知症の方を介護しているご家族の集い「オレンジの集い」を開催しました。
 この「オレンジの集い」は、同じような境遇や経験をもつ認知症介護者が、悩みを話し合い、
情報交換等を行う場です。

 当日参加されたご家族から、
「本人は近所の人の前では、シャキッとしているから周りの人は認知症だと気付かないのよ。
一緒に住んでいる家族だけしか、症状が進んでいるのに気付かない。」

「なるべく優しく話すようにしているけど、何回も聞かれたり、自分がどうかある時は、ついつい
怒ったりするのよ。」などの声に、
「うん、うん。」と共感され、時には介護者同士、笑顔で話されていました。

 現在、認知症の方を介護されているご家族は、私たちにとって「介護の先輩」です。
早い方は、50歳代で向き合っているご家族もいます。
 
 「介護の先輩」の話は、将来の私たちにとって、これからのための備えの知識として、
とても参考になると思います。
 今日の集いに参加し、「介護の先輩」が語る声を、市民の方々に届ける機会が作れないかと
感じましたが・・・。

 今後も「オレンジの集い」を、続けていきたいと思います。


記事:認知症地域支援推進員

 

栖本小図書館(縮小364×475)
 天草市では、小学生を対象に、社会福祉協議会が実施する「子ども民生委員委嘱状交付式」に併せて、認知症サポーター養成講座を開催されています。

 

 令和4年度は市のすべての小学校で養成講座が開催されました。各関係機関の皆様にはご協力頂き、感謝申し上げます。

 

 そんな中、栖本小学校の校長先生が、養成講座で使用された絵本に感銘を受けられ、「受講した学年以外の小学生にも手に取って読んで欲しい。自分たちが暮らしている地域の方々のために活動できるよう、認知症についても学んでほしい」という思いから、「図書館にしばらくの間、絵本を貸してもらえないですか?」

と、問い合わせがありました。


 とてもバイタリティあふれる校長先生です。

                          

 知症地域支援推進員は、認知症の普及啓発を目的に活動しておりますので、社会福祉協議会の方と一緒に栖本小学校に同行し、本を寄贈させて頂きました。

 


 後日、校長先生から図書館に設置したコーナーや、

家庭で祖母と孫が認知症の話をしたエピソードなど、写真やデータを送って頂き、心温まりました。

 

 今回の栖本小学校の取り組みに感謝致します。


 認知症の普及啓発は、1~2年で出来るものではありません。数年後、数十年後の取り組みにつながると信じて、今後も活動していきたいと考えます。


                                記事:認知症地域支援推進員

 最後の日記投稿から3年・・・・。時間が止まっていました。

今年から「発信力」をテーマに、不定期ですが、皆さんにお知らせしたいこと、発信したいことを、掲載していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

(マメに掲載はできませんが・・・。)

 

 前置きが長くなりましたが、714日に本人ミーティングを開催しました。本人ミーティングとは、「認知症の本人が集い、本人同士が主になって、自らの体験や希望、必要としていることを語り合い、一緒に話し合う場」のことを言います。

 当日は、認知症の方3名が集まって話をして頂きました。物忘れについて、「物をどこに置いたか分からなくなり、探し物が多くなって困っている」と話す方や、半年前に妻が施設入居された方は「妻の顔が思い出せないことがある」と、不安を感じながら生活を送られている様子が伺えました。

 ただ、前向きな方が多く、特に最高齢の86歳の方が、一番活発に自分の想いや考えていることをいっぱいお話され、終始、和やかな雰囲気で進行することが出来ました。

 参加者の方へ「地域の中で生きがいを持って暮らすために何が必要ですか?」と質問したところ、「人との会話、人とのふれあいが一番」「デイサービスに行くと、人と話ができるし、生きがいになっている」と回答されました。他の話題でも「話し相手がいない」という言葉が多く聞かれたのが、印象的でした。

 認知症当事者の声、思いを聴く貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

 

 最後に、参加者3名それぞれに、担当ケアマネジャさんがいらっしゃいました。前日に本人やご家族に説明と参加の声かけをして下さったケアマネジャさん、当日本人と一緒に出掛ける準備をして、家から送り出して下さったケアマネジャさん、いろいろご協力して頂き、本当にありがとうございました。「また開催したい」と言ったら、もしかしたら、「え~」と言われるかもしれませんが、機会がありましたら、またぜひお願い致します。

                                     (記事:認知症地域支援推進員)


 あまくさ♡認知症を地域で支える会主催、天草市認知症相談センター、天草市高齢者支援課の共催により「認知症本人の声を聴く研修会」が開催されました。


 前半は、ご本人の福田様が描かれたクーピー画と福田様の詩を後見人の中倉様が代筆されたポストカードをスクリーンに映し出しながら、その絵を描いた時の心情等をご説明くださいました。

 (このポストカードも当日販売され、多くの皆様がご購入しておられました。)

 後半は、福田様、中倉様の楽しい掛け合いを交えながら、講演に向けて練習をされたときのお話や、忘れ物予防のためにメモやラインを活用しておられること等のお話しをしてくださいました。また、会場からの質問にも丁寧にお答えくださいました。


 診断後の苦悩とその乗り越え方、サポートしてくれる人がいること、できることを認めてもらうことの大切さ、などたくさんのことを学ばせていただきました。

 今回の研修会は、若年性認知症のご本人の生の声を聴くことができた貴重な機会となりました。

 

天草市には、認知症サポーター養成講座において、講師役を担ってくれている「キャラバン・メイト」さんという方がいます。
普段はケアマネジャーとして、サービス事業所の職員としてなど、さまざまな方が講師役を担ってくださっています。とてもありがたいです!(^^)!

年に1~2回、市内のメイトさんに集まっていただき、連絡会や研修会を実施しています。
今年度2回目のキャラバン・メイト連絡会を実施したので報告します!

平成31年2月27日(水) 午後2時~3時半
場所は天草宝島国際交流会館ポルトにて、当日30名程度のキャラバン・メイトさんの参加がありました。
キャラバン・メイト連絡会

○どんな団体に認知症サポーター養成講座を受講してほしいかなど、活発な意見交換をしてくださいました。地域には認知症の方も暮らしているので、商店(大型店舗も含めて)やコンビニの職員さんなどといった意見がありました。その意見を参考に、こちらからも受講のお願いに行きたいと思います!

キャラバン・メイト連絡会キャラバン・メイト連絡会

○次のグループワークでは、小学校から高校生まで、学校における認知症サポーター養成講座の整理を行いました。小学校で学んでほしいこと、1回講座を受けたから終わりではなく、その年代年代で理解してほしいことを話し合いました。
「小学校低学年では、まだ高齢者の理解が難しいよね」「小学校高学年になると、理解したり対応も理解できるようになる」など、活発な意見が聞かれました。今回のグループワークの意見を参考に、再度、小学校や中学校、高校にも受講についてお願いに行けたらと思います。

次年度も認知症サポーター養成講座を通して、認知症の理解をしていただき、認知症になっても支えてくる
、認知症になっても輝ける場所がある、そんな天草市をみなさんと一緒に目指してきたいと思います。
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